給与前払いお役立ちコラム
警備会社の給与前払い制度|警備員の採用・定着に活用するメリットと導入方法
警備業界では、人手不足や採用競争の激化により、警備員の確保と定着が大きな課題となっています。
特に、交通誘導警備やイベント警備では、
- 求人を出しても応募が集まらない
- 採用しても現場配属前に辞退される
- 短期間で退職してしまう
- 日払い求人を出す競合へ人材が流れる
といった悩みを抱える警備会社も少なくありません。
こうした採用・定着課題への施策として注目されているのが、給与前払い制度です。
給与前払い制度を導入すると、警備員はすでに働いた分の給与の一部を、通常の給料日前に受け取れるようになります。
この記事では、警備会社が給与前払い制度を導入するメリットや、日払いとの違い、導入時に決めるべきルール、サービスの選び方を解説します。
結論|給与前払い制度は警備員の採用と定着を支える福利厚生になる
警備業界では、求人を探す際に、
- 日払い
- 週払い
- 前払い
- 即日払い
といった給与の受け取り方を重視する求職者もいます。
給与前払い制度を導入し、求人情報に「給与前払い制度あり」と掲載することで、求職者にとっての応募理由を増やせます。
また、制度として前払いに対応することで、担当者が個別に給与の前借り相談を受ける負担も軽減できます。
ただし、導入するだけで採用や定着が必ず改善するわけではありません。
警備業では、現場ごとの勤怠確認や新任教育期間の扱いなど、業界特有の運用ルールを事前に設計することが重要です。
警備業界と給与前払い制度の相性が良い理由
警備業では、正社員だけでなく、
- 契約社員
- アルバイト
- 短期スタッフ
- 夜勤専従スタッフ
- 登録制スタッフ
など、多様な働き方があります。
また、警備員が勤務する現場も一定ではありません。
交通誘導警備では工事現場、施設警備では商業施設やオフィスビル、雑踏警備ではイベント会場など、勤務先や勤務時間が日によって変わるケースもあります。
このような業界では、スマートフォンから申請でき、勤務時間にかかわらず利用しやすい給与前払い制度との相性が良いと考えられます。
給与前払い制度と日払いの違い
給与前払い制度と日払いは混同されやすいですが、厳密には仕組みが異なります。
日払いとは
日払いとは、給与の締め日を1日単位で設定する給与形態です。
ただし、「日払い」と記載されていても、必ず勤務した当日に給与が支払われるとは限りません。
会社が定める支払日にまとめて支給されるケースもあります。
給与前払い制度とは
給与前払い制度とは、通常の給与支払日を変更せずに、すでに働いた分の給与の一部を給料日前に受け取れる制度です。
通常の給与日に、前払いされた金額を精算します。
主な違い
| 比較項目 | 給与前払い制度 | 日払い |
|---|---|---|
| 給与の締め日 | 通常の給与サイクル | 1日単位が基本 |
| 支払方法 | 希望者が必要なときに申請 | 会社の給与形態として実施 |
| 利用対象 | 利用を希望する従業員 | 対象となる勤務者全員または一部 |
| 給与計算 | 月給・月払いを維持しやすい | 日単位での管理が必要になる場合がある |
| 求人での訴求 | 「前払い制度あり」 | 「日払い対応」 |
警備会社が現在の給与計算サイクルを大きく変更せず、希望する警備員だけに対応したい場合は、給与前払い制度が導入しやすい選択肢になります。
警備会社が給与前払い制度を導入する6つのメリット
1.求人情報で差別化できる
警備員の求人では、
- 日給額
- 入社祝い金
- 寮の有無
- 交通費
- 日払い・週払い
などが比較されやすい傾向があります。
その中に「給与前払い制度あり」という条件を加えることで、他社との差別化につながります。
特に、すぐに働き始めたい求職者や、初回給与日までの生活費を不安に感じている求職者にとっては、応募を検討する材料になります。
2.初回給与日までの不安を軽減できる
入社直後は、勤務を開始してから最初の給与を受け取るまでに期間が空くことがあります。
その間にも、
- 交通費
- 食費
- 生活費
- 携帯電話料金
- 家賃
などの支払いは発生します。
働いた分の給与を給料日前に受け取れる環境があることで、新しく入社した警備員の金銭的な不安を軽減できます。
3.現場配属後の早期離職防止につながる
警備員が退職する理由は給与だけではありませんが、給与の受け取りやすさも働きやすさを左右する要素の一つです。
前払い制度を利用できることで、急な出費が発生した際にも勤務を続けやすくなる場合があります。
給与前払い制度は、離職防止を保証するものではありませんが、福利厚生の一つとして定着支援に活用できます。
4.個別の前借り相談を減らせる
給与前払い制度がない場合、警備員から、「次の給料日前に少しだけ支払ってもらえないか」といった相談を受けることがあります。
その都度、会社が個別に判断すると、
- 対応する担当者によって判断が異なる
- 特定の人だけを優遇しているように見える
- 経理処理が複雑になる
- 現金の受け渡しが必要になる
といった問題が生じます。
制度として利用条件を統一することで、公平かつ効率的に対応できます。
5.夜勤や不規則勤務でも利用しやすい
警備業では、夜勤や早朝勤務、長時間の現場もあります。
スマートフォンから24時間申請できるサービスであれば、警備員が会社の営業時間に合わせて連絡する必要がありません。
現場終了後や夜勤明けにも申請できるため、不規則な勤務形態にも対応しやすくなります。
6.管理部門の振込業務を効率化できる
会社が自社で前払いに対応する場合は、申請確認、金額計算、振込手続きなどの作業が発生します。
前払いサービスを利用することで、こうした処理をシステム化し、人事・経理担当者の負担を軽減できる場合があります。

警備業の種類別に見る給与前払い制度の活用方法
交通誘導警備
交通誘導警備では、工事現場や道路工事の進捗に応じて勤務場所が変わります。
日給制やシフト制で働く警備員も多いため、勤務実績を確認したうえで利用可能額を設定する運用が適しています。
現場報告と勤怠データの内容が一致する仕組みを整えることが重要です。
施設警備
施設警備では、商業施設、病院、工場、オフィスビルなどで継続的に勤務するケースが多くあります。
固定された勤務シフトをもとに勤怠を管理しやすいため、給与前払い制度も比較的運用しやすい業務です。
夜勤や宿直勤務がある場合は、勤務日の区切り方や勤怠確定のタイミングを決めておきましょう。
イベント・雑踏警備
イベント警備は、短期スタッフやスポット勤務の警備員が増えることがあります。
給与前払い制度を求人の訴求材料として活用しやすい一方、勤務実績の確認前に前払いを行わないよう注意が必要です。
イベント終了後に現場責任者が勤務実績を確定し、その後に利用可能額へ反映する運用が考えられます。
警備会社が導入前に決めておくべきルール
給与前払い制度を導入する際は、次の項目を社内で決めておきましょう。
利用対象者
正社員だけに限定するのか、契約社員やアルバイトも対象にするのかを決めます。
入社直後から利用可能にする場合と、一定期間勤務した人だけを対象にする場合があります。
利用開始時期
入社初日から利用できるのか、新任教育終了後から利用できるのかを明確にします。
警備会社では、採用後すぐに現場勤務へ入るとは限らないため、新任教育期間の取り扱いが重要です。
前払いできる金額
勤務した給与の全額ではなく、一定割合を上限とする運用が一般的です。
欠勤、早退、社会保険料、税金などを考慮し、通常の給与日に不足が生じないよう余裕を持たせる必要があります。
申請回数
月に何回まで申請できるか、1日1回までにするかなどを決めます。
回数制限を設けない場合は、振込手数料の負担が大きくならないかも確認しましょう。
手数料の負担
前払いを利用する際の手数料を、
- 警備会社が負担する
- 警備員が負担する
- 双方で一部ずつ負担する
など、どのように設定するかを決めます。
警備員が負担する場合は、求人情報や利用開始時に分かりやすく説明することが重要です。
退職予定者の取り扱い
退職日が決まった後も利用可能にするのか、最終給与の計算が確定するまで利用停止とするのかを決めます。
制服、装備品、立替金などの精算がある場合も想定しておきましょう。
新任教育期間中の給与は前払い対象にできる?
警備員として働く前には、法令上必要となる新任教育を受けるケースがあります。
この教育期間中の賃金を前払い対象にするかどうかは、会社の運用ルールによって異なります。
対象にする場合は、
- 教育を受講した時間
- 賃金額
- 勤怠の承認者
- 利用可能額への反映時期
を明確にする必要があります。
採用直後の求職者にとっては、新任教育期間中から前払い制度を利用できることが安心材料になる場合があります。
一方で、教育途中の辞退も想定されるため、勤怠確認が完了した分だけを対象とする運用が適切です。
現場ごとの勤怠をどのように確認するか
警備会社では、複数の現場で警備員が勤務するため、勤怠確認が複雑になりやすい特徴があります。
給与前払い制度の利用可能額は、確定した勤務実績をもとに算出する必要があります。
主な確認方法には、
- 警備員が提出する勤務報告
- 現場責任者による承認
- 勤怠管理システム
- シフト表
- 日報
- 警備先からの勤務確認
などがあります。
申請後に勤務実績が修正されると、給与計算時の精算が複雑になる可能性があります。
そのため、前払い対象とする勤務をどの段階で確定させるかを決めておくことが重要です。
警備会社が給与前払いサービスを選ぶポイント
24時間365日の申請・振込に対応しているか
警備員は深夜や早朝に勤務することもあります。
曜日や時間帯を問わず申請・振込ができるサービスであれば、警備業の勤務形態に対応しやすくなります。
スマートフォンで申請できるか
警備員が事務所へ出向いたり、担当者へ電話をしたりしなくても申請できるサービスが便利です。
操作が複雑ではないか、スマートフォンだけで完結するかを確認しましょう。
勤怠データを反映しやすいか
給与前払い可能額を正しく計算するには、勤務実績の反映が必要です。
CSVによる登録、勤怠システムとの連携、管理画面からの登録など、自社の運用に合う方法を選びましょう。
雇用形態ごとに設定できるか
正社員、契約社員、アルバイトなど、雇用形態によって利用条件を分けたい場合があります。
対象者や上限額を柔軟に設定できるかを確認しましょう。
企業の資金負担を抑えられるか
サービスによっては、警備会社が前払い資金を用意する方式と、サービス会社が一時的に立て替える方式があります。
自社の資金繰りや利用人数を考慮し、適した方式を選ぶことが重要です。
導入費用と月額費用
初期費用や月額固定費がかかるサービスでは、利用者が少なくても費用が発生します。
警備員数や想定利用率を踏まえて、年間の総費用を比較しましょう。
導入後のサポート
制度開始後は、警備員から操作方法や手数料について質問を受けることがあります。
導入時の案内資料や、利用者向けのサポート体制が整っているかも確認しておきましょう。
求人票での記載例
給与前払い制度を導入しても、求人情報で伝えなければ採用効果は期待しにくくなります。
ただし、「即日払い」「日払い」と誤認されない表現にすることが重要です。
シンプルな記載例
給与前払い制度あり すでに勤務した分の給与の一部を、給料日前に申請できます。
採用訴求を強める記載例
急な出費にも安心の給与前払い制度を導入しています。 勤務実績に応じて、働いた分の給与の一部をスマートフォンから申請できます。
24時間申請を訴求する記載例
給与前払い制度あり 夜勤明けや休日でも、スマートフォンから24時間申請できます。
実際の利用条件、振込時間、手数料などと異なる記載をしないよう注意しましょう。

給与前払い制度を導入する際の注意点
「いつでも給与全額を受け取れる」と誤解させない
前払いできるのは、原則としてすでに働いた分の範囲内です。
さらに、税金や社会保険料などを考慮し、利用可能額に上限を設けることが一般的です。
求人や社内案内では、利用条件を正確に記載しましょう。
手数料を事前に説明する
警備員が手数料を負担する場合、利用後に初めて知ると不満やトラブルにつながります。
金額や計算方法、振込手数料の有無を利用開始前に説明しましょう。
勤怠確定前に利用可能額へ反映しない
勤務予定やシフトだけで前払い可能額を設定すると、欠勤や現場中止が発生した際に過払いとなる可能性があります。
実際に勤務したことを確認してから反映する運用が安全です。
給与計算時の精算漏れを防ぐ
前払いした金額は、通常の給与日に精算する必要があります。
給与計算システムへの反映方法や、確認担当者を決めておきましょう。
制度だけに採用効果を期待しすぎない
給与前払い制度は、採用条件の一つです。
給与水準、勤務環境、教育体制、現場への配置方法、上司との関係などに問題があれば、前払い制度だけで定着率を改善することはできません。
他の採用・定着施策と組み合わせて活用することが大切です。
警備会社における導入の流れ
給与前払い制度は、一般的に次のような流れで導入します。
- 導入目的を整理する
- 対象となる警備員を決める
- 前払いの資金方式を選ぶ
- 給与前払いサービスを比較する
- 勤怠データの登録方法を決める
- 利用上限額や申請回数を決める
- 社内規程や運用ルールを整備する
- 警備員へ制度内容を案内する
- 求人票や採用ページへ掲載する
- 運用開始後に利用状況を見直す
導入前に、現場責任者、人事、経理の役割を整理しておくとスムーズです。
よくある質問
警備員全員を対象にする必要がありますか?
いいえ。
雇用形態、勤続期間、勤務状況などに応じて対象者を設定できます。
ただし、不合理な差が生じないよう、対象条件は明確にしておきましょう。
新人警備員も利用できますか?
会社のルールによります。
入社初日から利用可能にする方法や、新任教育終了後、初回勤務の勤怠確定後から利用可能にする方法があります。
夜勤終了後すぐに申請できますか?
24時間申請に対応しているサービスであれば、夜勤終了後でも申請できます。
ただし、勤務実績が利用可能額へ反映されるタイミングは、会社の勤怠確認方法によって異なります。
雨天で現場が中止になった場合はどうなりますか?
実際に勤務していない時間は、通常、前払いの対象にはなりません。
現場中止の情報を勤怠へ正確に反映してから、利用可能額を設定する必要があります。
日払い求人をやめて前払い制度へ変更できますか?
可能ですが、雇用契約や求人条件との整合性を確認する必要があります。
現在の日払い制度との違いを警備員へ説明し、支払条件を一方的に不利益変更しないよう注意しましょう。
小規模な警備会社でも導入できますか?
サービスによっては、少人数の警備会社でも導入できます。
初期費用や月額費用がかからないサービスであれば、利用人数が少ない企業でも検討しやすくなります。
まとめ
警備業界では、警備員の採用と定着が重要な経営課題になっています。
給与前払い制度は、
- 求人情報での差別化
- 初回給与日までの不安軽減
- 早期離職の防止
- 個別の前借り対応の削減
- 人事・経理業務の効率化
に活用できる制度です。
特に警備会社では、新任教育期間の扱い、現場ごとの勤怠確認、夜勤後の申請など、業界特有の運用を考慮する必要があります。
料金の安さだけで判断せず、申請のしやすさ、勤怠管理との相性、資金方式、サポート体制まで比較して、自社に合うサービスを選びましょう。
警備会社向けの給与前払いサービスをご検討中の企業様へ
警備員の採用・定着を支える給与前払いサービス「PAYMO」
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- 導入費用0円・月額費用0円
- 24時間365日申請・即時振込に対応
- スマートフォンから簡単に申請
- 正社員・契約社員・アルバイトに対応
- 企業の立替負担を抑えられるプランをご用意
- 警備会社ごとの勤怠確認フローに合わせて運用可能